utama67’s diary

日々こもごも出来事と草花

入道雲

  線路脇に緑の葉群れの中、一輪の花が咲いていた。


f:id:utama67:20240721210612j:image

 

   公園の緑を前景にして、入道雲が立っている。上の2枚は同時期だが、2時間後日経を読み終えて見上げる空に、吹き上がった積乱雲を目が捉えた。

   世界の株式117.3兆ドル、その市場構成割合は、米国株47.2%、中国7.8%、日本5.7%、香港4.1% 、インド3.8%、フランス2.9%、英国 2.6%、カナダ2.6%、ドイツ2.2%、オーストラリア1.4%、ブラジル0.7%、ロシア0.5%、その他18.5%、ドル高の世の中とすれば、トランプのジョーカーのような米ドルの使われ方も納得がいく。米国中心の世の中であり、現在未だに成長していることを考慮すると、人口構成がインドや中国が少しくらい頑張っても、ガリバーと子供の対決であり、お話しにならない。

   ここで、バフェットの目で見たとき、伸びきった米国株式の代替投資先は何処になるかと考えてみれば、自明のこととして、日本市場以外の選択肢はあり得ない。通常のアロケーションならば、足下の中国が対象となるが、地政学上で共存共栄市場から敵対市場に変化していると共に、不動産バブル崩壊リスクと共産党による経済政策、国営企業優先と安全保障上のスパイ防止法など、外資の引き上げがなお一層拍車が掛かりそうである。但し、AIや創薬関連のテスト市場として、規制がほぼ無い14.3億人のテストマーケットが存在する優位性が、欧米の研究機関投資は未だ健在である。よって、イノベーション市場で他国の追随を許さない、ぶっちぎりの先行逃げ切り体制となっているのも事実であることは注目に値する。


f:id:utama67:20240721211010j:image

 株板に釘付けのこの1週間、オマハの賢人の株式選択術の理論書が進まない。大見出しの流し読みとなっている。ROEBPSの成長シナリオから数年後の想定株価を算出し、市場金利による現在価値への割戻値と現状株価との比較による投資適格判断をしているみたいな感じである。世の中の雑音をシャットダウンして、市場のオーバーシュートをひたすら待ち受ける狩人になりなさいと諭しもいる。


f:id:utama67:20240721211027j:image

  算式適用の大前提は、コモディティ投資の劣後性と消費者独占企業の成長シナリオ優位性からの銘柄選択となる。装置産業で装置自体の陳腐化速度が速いと、競争優位性維持のための設備更新投資が必要になり、稼いだ収益の内部留保する暇が無く、BPSの成長シナリオを描けない。ここで、インフレ率と米ドル国債金利以上の成長率でないと、リスクテイクして株式投資する意味が無くなってしまう。

f:id:utama67:20240721211041j:image

  バフェットの銘柄判断と自身のものとを比較すれば、株価予想あたりまでは、それほど彼と別個のことをしていたとは思わないが、マクロの目で当然ながら彼の銘柄選択に軍配が上がった。そりゃそうだと、納得した。

  基本的にはバフェットは米国の株式投資しかやりたくない。基軸通貨株式投資はジョーカーを手札に持っているのと同じだからだ。だとすれば、彼がいま現在とる戦略とは、草原に佇む樹上から獲物の群れをひたすら待ち受ける状態なのかも知れない。