utama67’s diary

日々こもごも出来事と草花

死のロード

『きょうも仕事なの?』と聞くと、

『午前中整体で、午後打ち合わせです。』と返ってきた。

  依頼事項 をこなす目的で、リサーチをするのだが、いままでのいきさつを知らない身としては、何度も問いたださないと、勘違いとなるリスクが甚だしい。彼女が吐き出す『てにをは』がいささかあやしい。以前、合意したことを、まるで知らないような反応である。


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  夕食のメニューを聞けば、『お腹空かないので』との反応である。来月頭に上京時に食事に誘った。相手の快諾を貰ったが、

『当日の仕事が急に入ったら、御免なさい』の条件に、デイナーはステーキだとして、銀座コージーのケーキもプレミアとして付けた。ぐるぐる目玉のアイコンが送られて来たので、

『楽しみにしてます!』と括った。一応、食欲はあるようなので、

『夕食後は銀ぶらしましょう』と付け加えた。

女性は我慢強い。それは、命がけで臨む我が子のお産を通して培われる性状なのだろう。

 

 わたしに助けを求めたのは、よほど手に余る状態なのだろうと推察していたが、いくらなんでも、喰うや喰わずはあるまいにと思った。但し、普通、ひとは生活費はフロー収入で賄うものである。大都市で、部屋代込みでその金額でよく回していると感じた。

  最終的には、本人の力量次第となるが、周りの♂連は何をしているのか? 阿呆か鬼畜連かと、部外者感想である。

さて、どうしたものか?

 

   取りあえず、土日は休養日、溢れた仕事は爺どもに突っ返せ!奴等は自分たちでなんとかする力量あるから、断るのも仕事だと諭した。

ワープ航法

  我がミレニアム・ファルコン号は宇宙のガラクタではない。

  月齢 0歳 大潮の夜、月を見ることもない闇夜に、人知れず飛び立った。目指すワープアウト地点は、場の力の赴くまま、波動の彼方へ、結節時間軸任意収束域となる。


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 ジム帰りの見あげる空に欠けた月が中空に浮いていた。よく見れば、周りを赤く染めている。赤い月とは、何かしら艶めかしさが漂う世界観、小説の題名にも在ったような気がする。

 露光調整して、いろいろ触ってお月様撮ってみるが、なかなか、思い通りに写せない。


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ボトムターンよ再び

  暗号文理解不能な場合は、再発信依頼することになる。何度繰り返しても、数文字のてにをはが意味不明である。そこで、相手の言葉を解析するのではなく、こちらの意志を数文字に込めた。果たして、通じたようだ。

  『ニイタカヤマノボレ』は真珠湾攻撃の電文だったような気がする。

『ニバンソコホレワンワン』がフィットしそうだ。


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   なんとか王子が2十数億負けたとか、週刊誌ねたを見て、資金管理が出来ていないからご苦労さんとの印象以外は、心に何も浮かばない。

  いつ崩れるか知れない、賽の河原の石積みに目一で張ってどうする。

線路沿いのおしん③

  連れ合いとの出会いは、文通4年を経て結実したと言う。

『いまで言えばイケイケ女子だな!』と茶化すと、照れ笑いとなった。

『その当時なら、雑誌の後の方に載っている、文通希望者欄で見つけて、手紙出したんだ!』と聞けば、否定しなかったので、その通りなのだろう。ただ、どちらからアタックしたのかは明かしていない。

  暮らしの手帳の後のほうに、文通希望者の欄が在ったような記憶がある。亡き母親が購読していた、その本のページをめくったことがある。たぶん、小学生低学年の頃なのだろう。遠い記憶を辿れば、熱い気持ちが並ぶ、文通希望者の自己紹介文が細かいフォントでぎっしり並んでいたような気がしてきたのは、線路沿いのおしんの自伝を聴いた影響なのだろうか?


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  旦那の職業が自衛隊員とのことなので、夫の任地を転転として、この町に至ったのだろう。89歳の連れ合いは、90代半ば以上なのだろうから、天寿全うす済みが推定される。

   老人宅への理髪師の出張サビースも今現在こなしているようだ。一度は、おばあちゃんの理髪店利用してみるかな、耳毛の剃毛は自前床屋のバリカンでは難しいので、

線路沿いのおしん②

 『え、まるでおしんの世界だな!』と言うと、

おしんより酷い、』と返して来た。

   父親の炭焼きの手伝いしていたので、木登りは朝飯前であり、立木の剪定も枝打ちより簡単だと言う。庭師の技としての評価と言うよりは、おまんま喰うため手段としてのお話しのなのだろう。

   背負子に炭材と炭を交互に背負った小学生年代の日課となった 獣道の作業小屋と釜場との往復の日々。挙げ句、米問屋へ口減らしのために奉公に出された先より、山奥の方が飯は実際には喰えたのだそうだ。風呂は10日一度の世界観を過去を懐かしむように語る老婆が、フェンスの上から破顔の笑顔で話すストーリーに聞き入った。


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  山形と宮城の県境の山深い生活圏、現代なら月の輪熊と出くわすであろう、急峻な林道を小学生の彼女は鈴でも鳴らして通ったのだろうか、話しが面白く語り口調が饒舌なため、つい聴きそびれてしまった。

  奉公先の米問屋とは、ここら辺りならば、酒田なのだろう、89歳の彼女が小学生年代ならば、単純計算すれば、おおよそ80年以前あたりの時代となり、戦中から戦後の食糧難の時代となりそうだ。生きてゆくのがやっとの時代に、手に職を付ける意味で、枝打ちの挟みは、理髪師の挟みに器用に持ち替えることになったようだ。

 

 興味を覚える昔話はまだつづく、

線路沿いのおしん①

 赤いポストを探していた。わたしの通る道筋を知った上で、『赤いポストの家』と言ったのだろうから、道筋上に彼女の家が在るはずだ。住宅街の通路側上にそれらしい赤色がみどりの植栽の中に見え隠れしていた。

  目的地の見当がついたので、歩む歩幅も幾分大きくなったたようだ。庭の中央に枝を広げる生気溢れる樹木に、まるでフラダンスの踊り子の髪飾りに似合う、黄色を塗したオレンジの花が撓わに咲いていた。その前に初老の女性の背中が佇んでいる。声を掛けると、破顔した笑顔が口を大きく開いた。

 

  庭先に椅子が一席在ったのを見つけ、

『ここで散髪すればいいね!』と言うと、母屋内の部屋でやればいいと言う。

『いつでも良いから、散髪してあげるから、』と元気いっぱいのおばあちゃんである。


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  住宅街からの沿道と線路を隔てる金網の上に器用によじ登って、身の丈を大きく超える自生の樹木の剪定をしている小さな人影を見つけたのは、日曜日の少し遅い早朝の住宅街の外れとなる。地域の清掃活動らしく、周りにこの地区の住人らしき女性達が思い思いの草引きなどに携わってもいる。

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  傍に寄って、見ていると右手の剪定鋏で伸びた枝先の剪定しながら、左手で樹木の幹を掴み体のバランスをとり、金網の上部のL字鋼の上を摺り足拓みに移動している。

『落っこちない?』

『危なくないの?』と立て続けて声をかけていた。都合5分くらいの会話だったと思う。私鉄沿線の日曜日の朝、公園通りのおしんと知り合いとなった。

 

 

 

 

鼓舞

  なんか知らないうちに、演説調の話となっていた。知人の会社の取締役会でのお話し、Zoom会議内でのこととなる。経営者以外は面通しが済んでいないので、所謂、自己紹介は自分ですることになっていたが、議長がわたしに振る前に、前顧問との交代で、わたしが支援者として今後かかわると場内に公表した。

  はじめて聞く話であり、『聞いてないぞ!』と横槍を入れたが、Zoom会議なら移動制約なくなるので、『ま、いいか』となった。

  参加するにあたって、基本的なことをチェックした。惨憺たる結果の聞き取り内容となる。 会社法をチェックしながら、労組運営ノウハウの視点から棚卸ししてみると、組織的に機能不全が甚だしい。荒療治が必要だが、壊れてしまうことを懸念しての寄り合い所帯であることを気にして、内部の人間では出来ないが、部外者なら失敗して元々である。

 

  リビングのござマットの上に寝転がって経済ニュースを見ながら眠りに落ちてしまっている。気づけば、右膝のアイシングに使用した、氷袋とサポーターがストレッチマットの傍にポツンぽつんと2個いた。

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  4時過ぎに目覚めた。昨晩は、2日振りに自作酒を飲んで、そのまま寝入ったようだ。風呂上がりにいつも乗る体重計の表示に少し驚いた。60を切って、58.9kgとは、最近10年以上見ない数字である。昨晩の帰宅が24時過ぎだったので、さすがに寝坊した。7時半くらいに家を出て、8時過ぎに公園についた。最盛期の夏期には、この時間帯はもう暑くて、ランニングどころでは無くなっていたが、心なし気持ちの良い遊歩道の空気を感じながら歩いていた。