やまぼうし

日曜日なので、公園にテントが3つ既に設営されており、それぞれお気に入りの大樹の木陰のベストポジションにセッティングされている。バーベキュー禁止なのだろうが、それぞれのテント内でのお弁当の飲食は有りそうだ。最近流行りの引き手の付いた布製ワゴン車がそれぞれのテントの側で小休止していた。

 食後、ストレッチマットに寝転がって、読みかけの短編集を手に取ったところくらいまで覚えているが、そのまま寝入ってしまったようだ。3時18分であった。布団を敷き、手元の本を寝床リーディングしていたら、目が冴えて来たので、意を決して起床となった。

『ゴールドサンセット』白尾悠

 延滞催促が掛かってから、佳境にさしかかった。読み始めたが気が乗らず、1日あれば読み切れる短編数編なのだが、重く進まない。気鬱を感じて思いが滞留していたとき、2編目の最終のどんでん返しで、作者の描きたいものが朧気ながら掴めたようである。