陰の月

 相場が煮詰まって来た。株価の上げ下げの予測が無意味かと言えば、大きな意味でその通りである。但し、そのことを生業にしている輩が存在することは、想像に難くない真理であろうことは、一般的な常識レベルとなる。よって、その輩はひたすら収益機会を得ようと艱難辛苦の努力を厭わない。 

 株価は、売り買いのバランスなので、需給が均衡した水準だと言い換えることが出来る。需給が株価水準に大きく影響するならば、資本の論理で大きな金は、小さな資本を駆逐してしまう。要するに、ある程度纏まった資本による、株価操作は実際に可能である。ここで、経済性を考慮すれば、マーケットサイズが資本に較べて十分に小さければ、効率的な株価操作が可能となり、収益機会の提供となる。

 すると、業績と株価の正の相関関係が怪しくなって来る。長期間、業績を無視して、株価水準を人為的の操作すると、コスト高となり、持ち出しが発生するので、うまいことやらないと勝負に負けてしまう。逆言えば、株価正義があるとして、その行使機会は必ずあると言えるかも?