ロゴ

 揃いの黒いユニホームに『Japan』のロゴが目に入った。どこの何のチームなのか?気になった。振り返ると、揃いの上下を着た男性3人を追い抜いた直後に、その回答を尋ねてみたい衝動にかられた。彼らの胸の辺りを確認すると、反対側の胸の辺りに知っているスポーツのロゴが表情されているようだった。思い描いたこの地方都市に関係ある球技の頭文字であった。

 と思っていたら、集団が後ろから遊歩道を追い上げて来た。遊歩道から逸れて、最後尾をやり過ごして、遊歩道に戻った頃には、彼女たちはもう追いつけない勢いで走り抜けていった。

 昼前で陽高く、日差しも強いが爽やかな6月の風の中を身の程の歩調を確認しながら、走っていた。