イベントドリブン

 元々、イベントトレードではなく、システムトレードをしていたはずが、気が付けば、相場を張る所行となっていた。丁半博打のようなものなので、究極行き着くところは、確率5割の左右の天秤の皿のどちらかを選択することになる。回数をかさねるごとにその勝率近似へと収斂してしまい、成果をともなわないくたびれる世界観が待っていることになる。

 少し早めに公園についた。山の実を拾いに来たが、小さな実がひとつ落ちていただけであった。拾うのが厄介なとげ覆われているので、対策として新聞紙を丸めて粘着性の伸縮バンドで補強して、杢拾いのはさみ様な長ばさみを作った。けさは道具の出番は無く、虚しく腰の辺りにポシェットのベルトに結ばれ、早朝ランニングを一緒することになった。