カラタチの実

 ウオーミングアップで遊歩道の出口まで来ると、腕くらい広がった枝が径の先に横たわっていた。切り口が新しいので、剪定後の枝が落下途上で枝にひっかていたものが、昨夜のうちに落ちてきたものと思われた。反対側の遊歩道入り口で作業中のおじさんにその状況を知らせ、回収依頼したのだが、手に余る程でもないので、拾い上げて走っていると、トラクターが一周して回収に来るのが見えた。2度ほど声を上げて注意を促したが、意志が伝わらないので、引き返してその枝を渡しすことになった。

 曇っている朝の遊歩道でいつも出迎えてくれる、あきあかねの群れがきょうはいないのに気づいた。時間が遅いのでかな?と納得して1周後、ランニングを始めるとオレンジの蜻蛉の群が現れ、いつものとおり探索するための大きな目玉が近づいて来た。日が照って来て地表面が温まり、上昇気流が彼らのホバリング補助原動力になるのかと、想像を膨らませた。