秋の七草

 往復のバス旅行となった。以前よく使用していたバス会社は人気で、ほぼ満席で、インバウンド客多数で当然ながら、利用していた頃より若干高めの利用代となっていた。

 しからばとトイレ付の高速バスを利用するようになると、SAの短い休憩でトイレ使用するが、待ち切れなく慌てるようなことはなくなった。

 路線バス仕様なので、出発域の主要乗り場で客を拾いなが、到着都市の主要降り場で客を降ろしながらの運行となるので、途上SAでのトイレ休憩は10分間と短い、トイレを利用して、戻り先のバスを探すと、眼前の風景が別世界となって、戸惑うことがしばしばだ。大型トラックが前面に駐車された陰の向こう側に小さく隠れた我がバスを見つけ出し、ほっと一息ついた。

 某博物館の天平時代所蔵品

 急に秋が早足で駆け抜けてゆく、道端のコスモスが風に揺れていた。