晩秋朝顔

 昨日勘違いして、山間の田舎町に出掛けた。目的とした二文字の間に『知』と言う字が入っており、何かの因縁なのだろうか?今後、残り少ない人生の中でなんらかの意味合いが出て来るのであろうか?

 日向の中に朝顔が一輪咲いていた。家主は雨戸を閉ざしままである。どうも老人の独居生活だったようだ。通り掛かりに、外れた簾の掛け替えを手伝ったことがある。簾の目的をたずねると、簾の内側に配置された、南天の保護が目的であると言う?

『鳥が赤い実食べに来るんですか?』

『いや~、ひとです!』

となった。赤い実のなった枝振りを手折って、持ち去るひとがいるようだ。壁際に、朝顔や、綿の花など珍しい花がこじんまりと綺麗に咲いていた。

 老いの身に手が届かない簾鎧の掛け替えを手伝ったようだ。