勘違い

 勘違いで、京都府下福知山に行ってきた。早起きして、米原経由の普通車の旅、京都駅で山陰線で、城之崎3号?なる閑散とした車内の何年か振りに経験する、新幹線以外の特急列車に乗り換えて、やって来ました山間の真新しい駅コンコース、構内に付随して、某業界1位のコンビニと、餃子チェーン関西地方業界1位?の店舗が入っていた。

 少し立派過ぎた、機能美が有り余るスマートな外観の駅舎と言うよりも、郊外列車駅、そのロータリーには図書館らしき市民サービスセンターのような、真新しい複数階の建物がコンパクトに立地している。山間の地方都市と言うより、大都市圏の衛星都市といった構えだが、賑わいに欠ける。

 列車窓から見かけた、お城を目指して徘徊するが、方向が見当違いのようなので、観光案内所に寄った。先ほど行き先間違いを指摘された案内所であり、顔見知りのおねさんにお城への道を確かめた。

 なんとか、お城へ通じる急峻な坂道にたどり着いた。登りがひと苦労な坂道だが、先客が天守閣見学後にぞろぞろ降りて来ている。意を強くして、天守閣まで一気に登り、石碑など眺めたり、見下ろす城下の風景を一幅の絵のように、城門入り口の向こうに据え置いたりして、天空からの眺めを堪能した。

 お城降りて、駅への帰り道にこの地方の産業資料館のようなところに入ると、機織りの手習い体験をやっていた。1時間ほどの体験学習となった。短時間で体験学習出来るように、横糸通しを長い端切れを通す形式に変換してあり、よく考えたものだと感心した。端切れの配色で模様をデザインすることになる。実際に横糸通すのは無理であるが、習練した技でも1時間では無理な作業である。脇に出た横糸を結ぶ作業を帰りの列車でやるように言われたが、作業台にテーブルを借りて、締めて一時間ほどに収まった。

 出来上がりを褒め頂き、いい気分になって、この街を後にした。