utama67’s diary

日々こもごも出来事と草花

アラーム

  帝国ホテルで待ち合わせの仕事があるという友人と、丸の内で待ち合わせとなった。昼前までに、博物館を巡りを済ませ、最寄り駅に着いたのがお昼頃となった。前場終了が11時半なので、午前中はその制限時刻を意識して行動していたようだ。目的地に向かう山手線内で、1時間早く着いてしまうことにようやく気付いた。

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  腹ごしらえして行くかとなり、目当ての店まで来ると、ガード下のとんかつ屋の店前には待ち行列が出来ており、人気店であることが一目で分かる始末となった。

  カウンターと2階合わせて席数20くらいだろう。現金精算オンリーの店であり、その美味さと安さが昼飯時にはいつも店頭に行列を作っている。カウンターの客が配膳箸が無いとクレームを叫んだ。配膳箸は、カウンター客6席数?くらいの各カウンター席の前に配膳箱に格納されている。多分量数把握し易い格納数であるはずだから、5膳10段の50膳格納とすれば、目の前の箸箱を開いて、箸が残り少ないのに面食らっていた手前、開店時に満杯にした50膳が底を尽いたことになる。午前中の出来事として捉えれば、最低2倍の回転席数が推測された。とすれば、この店は一日当たり100回転の商いをしていることになる。

カウンター越しに、冷茶のお代わりサービスを給仕したおばちゃんに、

『開店前に箸箱を満タンにするんだよね?』と問えば、

『そうです!』と返って来た。

『席の回転数凄いな!』と返せば、

笑って微笑んだのは、友人との面会後再訪問時の話しとなる。

 

   とんかつを食べてから事務所に向かうとラインすると、秘書役から面会相手は事務所にいるとの連絡がが来た。一度並んだ列を抜け出し、安否確認を先にすることにした。

   半年振りの相手は、幾分疲れと年齢から来る老いが顔を全体を覆っていた。これでこの男は結構しぶといので、とりあえず顔を見て安心した。彼と1時間ほど話し込み、夕方の再会を約束して、時間潰しするために、学生夏休み時季対応営業で、午後八時まで開館していると言う博物館に戻ることにしたが、途上、心変わりして西洋美術館に立ち寄った。

  油絵より日本画の方が肌触りが合うなとの感慨を持ちながら、展示場巡りをしていると、最終室に来て馴染みのカンバスが部屋中に広がったいた。今度からは逆行した方が良さそうだ。

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  予定していた新幹線が天変地異で遅れて、新幹線の帰着駅の休暇室で終電が無くなり、どうしたものかと悩んでいたら、休憩列車なるものをJRが設えた。指定のホームに行くと、階段を上がり際の列車のドアの前に列が既に出来ている。一瞬、グリーン車の前に並ぶかと考えたが、夜も更けて、ここまでの道中で体力も使い果たしておりそのままでいたら、随分と待たされた挙げ句、グリーン車まで移動となった。


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   日本ならではのこころ使いの休憩列車なのだろうが、列に並んで待たされ、段取り把握する不慣れなスタッフが右往左往している間、痛めている膝が悲鳴を上げていた。 

   お盆時季に全車指定の予約サイトで、指定席購入不可となっており、基本高速バス利用の私が、まさかグリーン指定するはずもなく、終電間際の指定が出来て一安心して糠喜びしていたが、ホームには大きな張り紙で自由席特急券でデッキ利用の立ち乗り可能の表示がなされていた。てっきり、全車指定とは自由席券での乗車不可なのかと判断したのだが、どうも違うようだ。勘ぐれば、グリーン指定促進策を弄していたのかな~ 


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  ひとり寝のベッドで目覚めると、枕元にスマフォが転がっている。時刻を確認すると、いつもの時刻に目覚めていた。夕方のイベント後に食べた、遅い昼食とデイナー共用となった、ステーキ300gとおまけのグラスビール二杯と、このところの相場の上げ下げで思いの他疲れていたようで、知らないうちに寝込んだようだった。


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 ポジションを確認して出て来た戦術は、よく考えれば、エグジットを先送りして、地下鉄工事することになり、更なるリスクテイクとなる。再考することにした。再度の戦術立案を試みると、ポピュリズムライクな一般受けしそうな戦術立案となった。エッジの立ってない戦術が、現況下で有効なのかとの問いと、帯同していない神さまの御託宣を聞くことも出来ない。


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  マーケットの哲人が市場の再帰性について語っていたことを思い出し、下髭の極端に長いろうそくを眺めていた。当初の戦略に立ち返った方が良さそうだ。


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 疑いの黒雲が頭の中に立ち登っていた。

 

 休憩所の椅子の硬さに閉口して、待ち時間に飽きが来始めたとき、一斉のアラーム鳴動に、我に返った。

 周りの携帯が緊急情報を伝えるべく鳴り響き、地下街の壁で跳ね返され波と、それに干渉した、なお一双の雄叫びとなり、そこにいる人たちの掌の上で鳴り響いていた。斜め前に座っている女性と目が合うと、問いかけの眼差しの私を諭すように、

地震速報ですね!』と投げかけて来た。

『終電が間に合わなくなる。』と我心のうちで呟いていた。しばらくして、スマフォの充電もしないと保たないので、充電可能なスタバを目指すことになった。

 

 結局、2時間遅れの新幹線の帰着駅で、始発まで宵越しのグリーン車の夜となった。

さて、ほぼ無疵で我が家へは戻れたが、このあとの相場の戻りや如何に?