インバウンド

 夏場以降、世間で言うところの観光客の増勢がネットニュースや新聞紙上で報じられている。先月まで、館内の展示物閲覧時、記事で表現されるほどのインバウンド観光客の増勢を殆ど身近に感じていなかった。ただ、入館時に待ち並ぶ行列に違和感が少しずつ増していた。

 正門の前辺りで、閲覧ルートを決めかねている、フォリナーのオールド・カップルを目にとめたりもしていた。以前、閲覧先を迷っている、旅行客の二人連れに宝物館に行くべきだと説明したことがあった。館内の舗装面に描かれた、円形のアイコンを指差しながら、

『This is best !』と言って、今から向かう方向を指差したとこまでは、実際にあったことだが、その後どうしたのか?よく覚えていない。

 二人連れの旅行客を伴って、宝物館を訪れたのだろうか?

 館内を回っていると、いたるところで、海外組みの観光客の集団とぶつかりそうになる。どちらかと言えば、外人観光客で満たされた、各展示室があたかも水族館の水槽となり、その中を回遊している、国内自生のお魚の気分となった。

 美人がいると、見入ってしまう癖があるので、見つめられた対象物の挙動が国内外問わず、同様な振る舞いになるようだ。要するに、見詰める不審者を意識して、相手を確認するような素振りの後、視線を遮る位置に身を置くことになる。

 不躾な視線は、甚だ礼儀作法に乗っ取ってはいないが、甘いフォーカスの先の挙動が、我が審美眼の許容範囲内のうちに治まっているうちは問題無さそうだ。

艶めく

 漢字2文字が普通返って来ることがほとんどなのだが、Goodを表現する絵文字が返って来た。草花の咲きどころのスナップショットを送ることが多いので、漢字2文字の返信が度重なると、反射的なワードとして使っているのかな?と感じ始めていたら、別反応が返って来たので、前言を考え直さなければいけないと思った。

『いいね!』となった。

 陶器好きだと知っているので、博物館閲覧時は、好みが合いそうな、白磁青磁は目にとまったとき、スナップショットを送るのを常にしている。以前、階段の踊り場に大きな生け花が展示されていたので、撮影したものをラインすると、生け花のスナップショットが返信された。

 細い枝振りが下層から持ち上がるような広がりを感じる作品である。ただ、ムーヴメントには力強さを感じなく、華やかさに欠けた。ただ、なんとも言いようのない、いろけのような艶めかしさがあった。

『誰が生けたたのか』と問いかけると、

『わたし』との返信が来た。

雨の群雲

 荒木村重が妻子を犠牲にしてまで、時の権力者信長に手渡すのを拒んだという、茶道具があったような筋書き仕立ての歴史物語りを読んだことがある。茶道具の銘は覚えていないが、同時代の茶碗なのだろう?

 名前も意味深長である。

 村重自身が利休弟子であり、茶人のようだ。その茶壺を所持するものが、天下人足りうるみたいなシナリオをどこかで見聞きしたような気もする。

 信長に本願寺攻めで戦功認められ、茨木城主となり、筒井旬経と奈良支配で戦端を開き、坊主の権勢利用に既成概念破壊者であり続けて来た、権力者の心変わりの先を見誤り、主君を見限り、敵方毛利と通じる世渡りが、最終的には破綻して、尼崎城で自刃となる。そんな物語だったような気がする。

 

電子版

 紙面が読みやすいのは、慣れなどが在るのだろうが、実際には実体としての紙面を手に取り上げ、自在に自身の思うようにハンドリング可能となり、取捨選択も思いのままであり、全体を俯瞰するのに適している。

 上記の逆説的な欠点が電子版に存在するため読みにくいことになり、それらのデメリットをインデックスサーチアウトのし易さなどのメリットが勝って来れば、馴染みやすい情報取得源となるのかな?

 有料版を常時購読するようなるためには、いまだ越えなくてはならない、相当高いハードルがあるようだ?

 なにせ、図書館の新聞は無料であり、そこまでの道中がとても健康的であり、お日様の光や、冷たい北風や雨も環境刺激となり、ひとが生きてゆくための糧を与えている。スマフォの画面上にひとの世の喜びを表現するには、ちと力不足のことなのだろう~

シンギュラリテイー

 Chat GPTのCEO サム・アルトマン解任を画策して、失敗し逆に最高幹部の座を追われた、イリヤ・サツキバーが考案した数式?

y=a/(2040-x)  y;GNP量 x;西暦

 半導体の成長曲線がムーアの法則が倍々ゲームなので、10年間で1024倍のアルトマン市場拡大と比較すると、シンギュラリテイーが実現される2040年代には、分子がゼロ以下のマイナスと成るため、∞の記号化された世界観となる。    NVIDIAの現状株価水準は、稼ぎ出すCF量の60倍代なので、前年度対比で3割成長していれば、複利計算を10年間織り込めば、軽く超えて来そうである。

 24.12の収益予算計画をみれば、600倍代となっている。翌年度成長曲線がゼロと仮定して、成長がとまったCFを単利10年間織り込むと、果たしていくらに成るのか?

 

 日経電子版無料で再度閲覧資格をゲットして、上記の頭の体操を旅の空で可能となった。ただし、

 y=a/(2040-x) の数式とは矛盾することになってしまう!

昇竜

 6時過ぎに床を離れた。プリンターの上蓋に置いた、サーファイスが週末処理終了のダイアログを表示していた。主要シンボルの評価は昨日中に実施しており、今週の戦略・戦術はほぼ決定している。残りのデータ処理を昨晩就寝間際に起動した。夜間処理によるデータ取得を目的にしていると言えなくもないが、果たして役に立つか否かは今後の開発システム如何となる。

 朝食後、午前中テレビをながら見して、処理結果を外観した。11時過ぎに散歩がてら図書館に日経新聞を読みに出掛けた。出掛けに一度自宅に戻り、草株を手採るための算段をした。ショッパンの袋をコートのポケットにしまい込んだ。袋を被せた手が土で汚れない為の技となる。

公園手前の無人販売台には、春の日差しの中、サボテン鉢が増えている。写真を撮って、ラインでアップすると、二文字の漢字が返って来た。

『左側のカップ持っていく!』と確認メールすれば、

大きな絵文字が返って来た。

 本日のメイン作業である、ピンク・パンサーの一株を掘り起こすべく、カラタチの根元付近をみれば、ピンクの花の欠けらも無い!わざとらしく落ち葉が盛り上がっているではないか、

『花泥棒?』と一瞬思ったが、管理人による落ち葉清掃の後始末なのだろうとなった。念のため、囲いを奥へ回ったところで、一株露わになっているのを目ざとく見つけて持って来た袋にしまい込んだ。

 昨日散歩出掛けに、嫁にスコップを持って来させたとき、何に使うのかを詰問され顛末を開陳すると、

『公共のものだから多少に関係なく、しないで!』とのことで、頓挫していた。

 ジムで依頼者に、嫁に怒られた顛末を開陳すれば、残念そうな素振りなので、なんとかするかとなっていた。

 あのまま放置していれば、花の命は尽きていたのだろうから、救命救助して里親に手渡したことになるかな?

 リュックにしまい込んだ、ピンクの花は、果たして彼女の里親の庭に根付くのだろうか?となった。

 今週の相場は旅の空で開けることになる。テイクオフした、JP225機は乱気流を飛びき超えて、更なる高峰に挑戦することになるのか!

 さて、昇竜のいくかたやいずこに?

   

相場観

 『キーワードを何で検索したのだろう?』と思った。蔵書検索でヒットした、1冊!発刊が、3年以前の年末であり、コロナ渦真っ最中の新刊本だったようだ。3年程時間の経過しており、著述された予想を現代の世の中との正誤比較が可能となって来る。

20.12.27 発刊 『THE ERA OF RAPID CHANCE 』JIM ROGERS

 有名な相場師の生い立ちや、投資家スタイルや、オマハの賢人がなぜ日本株を買ったのか?など、彼なりの考察をしている。コロナ渦以降でインフレ予想と、その後に来る、暴落相場は未だに未完となっているが、覇権国同士の鍔競り合いが、どうやって戦乱移行するのか?など、傾聴に価する洞察があり、一見の価値が十分に有るような書籍だと感じた。

 要するに、いまの時代で読んでも光る指摘が満載の面白い読み物となっていた。