ライブリー

1年前シリーズNo.4

ライブラリーの業務は正規の社員とボランティアで構成されており、社員は所謂図書館書肆として準公務員として採用された者と、その補助業務としてのボランティアが採用されているようだ。

 以前、返却する書籍をカウンターでその窓口係員に渡すと、1冊のみの返却で日経新聞を読みに来ていることもあり、新聞コーナーへ行こうとした、すると、『処理が終わるまでそこにいて下さい!』と命令口調で言い渡された。係員の小太りの女はタンデーターミナルでITF?コードをスキャンして、ターミナル画面をおもむろ確認していた。あとはよく覚えてないが、要するにボトルネックになっている返却本の蔵入れ作業をしたようだ。

 夕方、カウンター越しに小太りの女が窓口係員を認めて、返却本を窓口で渡しすと、そのまま留まり、彼女の作業を見ていると、コロナ対策用アクリル板の向こう側で返却本のコードスキャンとPC端末の画面を注視しながら、

『※▲#&!~』

なんと利用客を注視する事もなく、なんか言った。

この係員のルーチン作業は市民サービスを提供するという、奉仕者としての自覚がまるで無いことに、呆れかえってしまった。

ま、ひとのこと言う資格あるとも思えないが、市民税払ってるので微かに有るのかな?

社会人としての常識に外れていると一市民として思った。

シューズを足にセッティングする、何故か痛みが消えた。起きてフローリングを踏む左足に鋭利な痛みが走った。昨晩のバドミントン後何となく感じていた痛みであった。痛む足でテレビ体操を庇いながらこなし、朝のエクササイズに出掛ける段で一瞬躊躇したが、動かして筋が馴染めば大丈夫だろうと判断していた。いつものことだからであった。無事、公園までたどり着き、入り口のベンチで靴のセッティングを確認して、朝の冷気が未だ漂う、光溢れる遊歩道を十分に余裕を持って走りはじめていた。

 『大丈夫かな?』と走る足取りがしっかりして来た。