回復力

 年寄りの冷や水でやり過ぎたようだ! トリガーを引いたのは、当日夜参加したバドミントンだ。実は夕方図書館に寄ったとき、腰のあたりに違和感があったので、休もうかと夕暮れの中思案したが、週2回の定期開催が1回シルバーウイークペンディングとなっていたのもあり、19時少し以前に体育館のメーンアリーナに立つと、まだ誰も来ておらず、使用するコートはどこになるのだろうと荷物置き場を決めかねていた。Kさんの姿がホールの通路に垣間見え、ほっとする。

 ネットを見よう見真似で張っていると、上手くいかない。先輩の教えを購うことになった。

 正規メンバーとなり、顔見知りが増え、軽い冗談も交わす仲間が身近に出来た。そのことが重要な意味を持つ。ウイークタイドの隣人の存在が人の脳を活性化する。意識的に作った組織は濃く脆い、またヒエラルキーの高底が自律する組織には思い描く血は通わない。

 けれども、一度その味を覚えた輩は、同じ穴蔵を目指そうとする。

 3試合目中にやばいと感じた。この試合だけは終わりまで続けようと頑張った。試合終了とともに、キーマンに腰を痛めて帰る旨を伝える。自分で帰れるかとの気遣いの言葉を背にコートを後にした。  切り替え判断が良かったようだ。大事に成らず、3日目にぎっくり腰はほぼ完治となった。我が凄まじい回復力に改めて驚いた。

 シャワー後に載った体重計の体脂肪率は、13.6を示していた。休養で脂肪が燃焼して筋肉生成が進み体質改善が進んだ体内変化を示している、嘘のようだ。