ウインドブレイカー

 あさのランニング時にその都度すれ違うランナーがいる。初夏なのに長袖の水色の上着を着用してのランナーである。

 大きな銀杏の木の下で柔軟体操をしていた。通り過ぎて振り返り遊歩道先から声を掛けた。日課の周数を問い合わせた。日頃見掛けた同士であり、5周との淀みない返事が返された。想像通り、意識的な着装であり、冬山スキー時の体力維持が目的の夏場にそぐわないスタイルの走者であった。1歳年上であり、ほぼ同年代のランナーであった。

 早朝の陽の光を浴びることの意義にも同意のようだ。明日からすれ違い時には声掛けすることになりそうだ。

 今朝も早朝の風を切って、いつもの道を駆け抜けた。