蜘蛛の糸

通ってる接骨院での出来事である。先生が天井に這う蜘蛛を見つけ、捕獲して潰そうとしたところ、治療通いの女性から、益虫だから逃がさないといけないと善悪判断されていた。彼女曰わく、小学校でそのよう教わったと主張した。確かに、蜘蛛は畑や田んぼで害虫を摂り除くので益虫だから、身の回りで見つけても、ゴキブリのように叩き殺さないように躾られたような気がする。また、そうしてきた。叩き潰そうとし彼は、衛生上から室内に発生した虫を取り除こうとしたようだ。ほぼ同じ世代なので、同じような価値観を備えていると思うが、職業上の衛生管理面からの意志が打ち勝った判断なのだろう。コロナ対策として、少し開けられたの窓の隙間から戸外へと、小さないのちは生き長らえる結果となったようだ。

あさの散歩道、目の前で木の枝の下あたりで枯れ葉が舞って回転しながら長周期の弧を描いていた。よく見れば蜘蛛の糸にぶら下がっているようだ。明日はどうなってるのだろうか?