復元力

 金曜日が旗日だったので、勢い通い続けた、3連チャンのジムのエクササイズが過負荷だったようだ。更に腰部への夜中に思いついて実施した、アイシングが患部の悪化を更に促した。身体の重心あたりを患うと非常に億劫で、やるせなさが気分を圧倒してしまう。

 いつもなら馴染みの接骨院に駆け込み、ゴッド・バンドによる霊力パワーにて復元工程に復帰するのだが、お盆休み中であり仕方なく、自らの治癒力による再生を試みた。何年も通って得た、施療術周りの知識から、治療自体が患者自身の治癒力への補助をしてることを改めて自覚していた。

 まずは、そろりとそろりと股関節周りの可動具合の確認をしてみた。筋の跳ねる振動が一定の角度で発生する。旋回を少しずつ大きくし、振動を抑えるように意識を集中していると、周りの筋肉が庇うようで、滑らかな旋回となっていった。気が付けば、左脚から右脚に筋の跳ねが移動していた。幾分楽になってきた。

 朝起きて、胸筋周りの張りが出てるのを意識した。ベンチプレスや筋力マシンの効果である。ただし、昨日は腰の痛みからか、全く感じられない状況であった。そして、意識して背骨を反らさないと上体が丸まってしまっていた。腰の中心部あたり、背骨が腸骨に乗っているあたりに痛みを感じるが、快い痛みに変化している。回復の兆しを身内に感じる。齢不相応に、諦めていた身内で息づく回復力の漲りを感じた。